Flutter は、使用するパッケージの依存関係で苦労苦労する場合があります。
その際、Flutter SDK のバージョン変更が必要な場合もあります。
普通にOSのFlutter SDK のバージョンを変更すると、今度は既存のプロジェクトで問題が発生したりもします。
FVMを使用すると、複数のFlutter SDKバージョンを、簡単に管理できます。
プロジェクトごとに異なるFlutterバージョンを使用することができ、バージョン切り替えも容易です。
以下、FVMの利用方法です。
1.基本Flutter SDK のインストール
もしこれからFlutter SDK を開発用OSにインストールする方は、その時の安定版(ダウンロード元:Flutter SDK archive / Stable channel (Windows))をインストールしておきましょう。
2.Flutter Version Manager (FVM) のインストール
(1) FVMのインストール
以下のコマンドでFVM最新版がインストールされます。
dart pub global activate fvm
(2)FVMのバージョン確認
インストール済みのFVMのバージョンは次のコマンドで確認できます。
fvm --version
(2) FVMの設定
FVMで(プロジェクトごとに)Flutter SDK を切り替えるためには、以下のコマンドで、事前に、各Flutter SDKを設定しておく必要があります。
①切り替える予定のFlutter SDKの事前設定(インストール)
fvm install <version> # 例: fvm install 2.10.0
②事前設定済みのFlutter SDK のバージョン一覧の確認
fvm list
3.Flutterプロジェクト毎に特定のFlutterバージョンを使用
(1) Flutterプロジェクト毎のFlutterバージョン適用
特定のFlutterプロジェクトフォルダ直下で以下のコマンドを実行することで、そのプロジェクトに対してのFlutterを切り替えることができます。
例: fvm use 3.22.2
※上記コマンド実行時に、Flutterプロジェクトフォルダ直下に、.fvm/ というフォルダが作成されます。
(2) Flutterプロジェクトに適用されたFlutter SDK のバージョン確認
FVMで該当Flutterプロジェクトに適用中のFlutterのバージョンは次のコマンドで確認できます。
fvm flutter --version
または
flutter --version
(3) Flutter環境診断
Flutter環境診断は次のコマンドで行えます。
flutter doctor