[基礎知識]プロジェクト毎にFlutterをバージョン管理したい方へ:asdf(Another System Definition Facility)

asdfは、プログラミング言語やツールのバージョン管理を行うための汎用的なバージョンマネージャーです。
多くの言語やツール(Node.js、Python、Ruby、Dart、Flutterなど)を管理できるため、開発者にとって便利なツールです。

前回記事では、FVMについて触れましたが、今回は、この asdf(本家サイト) について紹介します。

1.Gitのインストール

  • Gitの公式サイトからインストーラをダウンロードしてインストールします
  • インストール後、スタートメニューからGit Bashを管理者モードで起動します。

2.asdfのインストール

①asdfのクローン

Git Bashで以下のコマンドを実行してasdfをインストールします。

git clone https://github.com/asdf-vm/asdf.git ~/.asdf --branch v0.8.1
※バージョンは最新のものを指定して下さい。

②シェル設定ファイルに設定を追加

~/.bash_profileまたは~/.bashrcファイルに以下の行を追加します。

echo -e '\n. $HOME/.asdf/asdf.sh' >> ~/.bash_profile
echo -e '\n. $HOME/.asdf/completions/asdf.bash' >> ~/.bash_profile

③設定を反映

Git Bashで以下のコマンドを実行して設定を反映させます。

source ~/.bash_profile

3.jqのインストール

①jqのダウンロード

jq(ダウンロード元:jqlang)のWindows用実行ファイルをダウンロードします。

②ファイルの配置

ダウンロードしたファイルをjq.exeにリネームし、以下の場所に移動します。

mv /path/to/downloaded/jq-win64.exe /usr/bin/jq.exe
chmod +x /usr/bin/jq.exe

4.wgetのインストール

①wgetのダウンロード

wget(ダウンロード元:GNU Wget)のWindows用実行ファイルをダウンロードします。

②ファイルの配置

ダウンロードしたwget.exeを適切な場所に配置します(例:C:\Program Files\Git\user\bin\)。

5.Flutterプラグインのインストールと設定

①Flutterプラグインの追加

Git Bashで以下のコマンドを実行してasdfにFlutterプラグインを追加します。

asdf plugin-add flutter

②Flutterバージョンのインストール

使用したいFlutterのバージョンをインストールします(例:3.22.0)。

asdf install flutter 3.22.0

③グローバルバージョンの設定

デフォルトで使用するFlutterのバージョンを設定します。

asdf global flutter 3.22.0

④プロジェクトごとのバージョン設定

プロジェクトディレクトリに移動し、プロジェクトごとに使用するFlutterのバージョンを設定します。

cd /path/to/your/project
asdf local flutter 3.22.0

6.インストールと設定の確認

①インストール済みのFlutterバージョンの確認

asdf list flutter

②現在使用中のFlutterバージョンの確認

flutter --version

7.まとめ

# Gitのインストール
# (Gitの公式サイトからダウンロードしてインストール)

# Git Bashの起動
# (スタートメニューからGit Bashを起動)

# asdfのインストール
git clone https://github.com/asdf-vm/asdf.git ~/.asdf --branch v0.8.1

# シェル設定ファイルに設定を追加
echo -e '\n. $HOME/.asdf/asdf.sh' >> ~/.bash_profile
echo -e '\n. $HOME/.asdf/completions/asdf.bash' >> ~/.bash_profile

# 設定を反映
source ~/.bash_profile

# jqのダウンロードと配置
# (Webブラウザでダウンロードして/usr/binに配置)

# wgetのダウンロードと配置
# (Webブラウザでダウンロードして適切な場所に配置)

# Flutterプラグインの追加
asdf plugin-add flutter

# Flutterバージョンのインストール
asdf install flutter 3.22.0

# グローバルバージョンの設定
asdf global flutter 3.22.0

# プロジェクトごとのバージョン設定
cd /path/to/your/project
asdf local flutter 3.22.0

# インストール済みのFlutterバージョンの確認
asdf list flutter

# 現在使用中のFlutterバージョンの確認
flutter --version

以上で、asdfを使用してFlutterのバージョン管理を行う環境が整います。

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