pub.devのパッケージのインストール手順に、よく以下の2通りの記載があります。
これらは両方ともパッケージを追加するためのコマンドですが、それぞれの使用対象と動作に違いがあります。
1.違い
違いは以下の通りです。
(sqflite_common_ffi パッケージの場合の例)
# 例1:
dart pub add sqflite_common_ffi
例1(dart pub add sqflite_common_ffi)
使用対象: Dartプロジェクト。
説明: 純粋なDartプロジェクトにパッケージを追加する際に使用します。
Flutterの依存関係や設定を考慮せず、Dartの環境にパッケージを追加します。
# 例2:
flutter pub add sqflite_common_ffi
例2(flutter pub add sqflite_common_ffi)
使用対象: Flutterプロジェクト。
説明: Flutterプロジェクトにパッケージを追加する際に使用します。
Dartのパッケージ管理と同時に、Flutter特有の設定や依存関係も考慮します。
2.通常はflutter pub add コマンドを使う
通常、Flutterプロジェクトで依存関係を追加する場合は、flutter pub add
コマンドを使用します。これは、Flutter特有の設定や依存関係を適切に処理するためです。
理由は、次の2つの通りです。
- Flutter環境の設定:
flutter pub add
は、Flutterのプロジェクト設定を考慮し、Flutter SDKに関連する依存関係を適切に処理します。 - 依存関係の整合性: FlutterのプロジェクトにDartパッケージを追加する際、
flutter pub add
を使用することで、FlutterとDartの依存関係が整合性を持って処理されます。
flutter pub add sqflite_common_ffi
これにより、pubspec.yaml
ファイルの dependencies
セクションに sqflite_common_ffi
パッケージが追加されます。
3.まとめ
- Dartプロジェクト でパッケージを追加する場合は
dart pub add
を使用します。 - Flutterプロジェクト でパッケージを追加する場合は
flutter pub add
を使用します。
これにより、プロジェクトの種類に応じて適切なパッケージ管理コマンドを選択できます。