皆さん、こんにちは。
今日からDart言語の学習を始めます。皆さんの中には、プログラミングが初めての方や、すでに他の言語での経験がある方もいらっしゃると思います。どちらの方も安心して進められるよう、解説できればと思います。
まず、Dart言語について簡単に紹介しましょう。
1.導入と基礎知識
1-1. Dartとは何か?
Dartは、Googleが開発したプログラミング言語です。主にFlutterというフレームワークと組み合わせて使用され、モバイルアプリケーションの開発に特化しています。Dartの特徴としては、シンプルで分かりやすい構文、高速な実行速度、そして豊富な標準ライブラリが挙げられます。
Dartを学ぶことで、以下のようなメリットがあります。
- モバイルアプリ開発に強い:Flutterと組み合わせることで、iOSとAndroidの両方に対応したアプリを一度に開発できます。
- 高速な開発サイクル:ホットリロード機能により、コードを変更すると即座にアプリに反映され、開発効率が大幅に向上します。
- シンプルで直感的な構文:他のプログラミング言語に比べて学習曲線が緩やかで、初心者にも優しい言語です。
今回は、Dartの基礎知識とDartPadを使ったプログラミングを学びます。具体的には、以下の内容をカバーします。
- DartPadの利用方法:DartPadは、ブラウザ上で動作するオンラインエディタで、簡単にDartのコードを実行することができます。DartPadの使い方を学び、環境のセットアップを行います。
- 最初のDartプログラム:簡単なプログラムを作成し、Dartの基本的な構文を理解します。
- 変数とデータ型:Dartの基本的なデータ型と変数の使い方を学びます。
1-2. DartPadの使い方
まず、DartPadの使い方について説明します。DartPadは、インストールや設定が不要で、ブラウザさえあればすぐに使い始めることができます。以下の手順でDartPadを開いてください。
- ブラウザを開いて、DartPadのウェブサイトにアクセスします。
- 画面右側にコードエディタ、左側にプレビューエリアがあります。初めて開くと、簡単な例が表示されていると思います。
- エディタにコードを入力し、「Run」ボタンを押すと、コードが実行されて結果がプレビューエリアに表示されます。
1-3. Dartプログラムを作成
次に、実際に簡単なDartプログラムを作成してみましょう。以下のコードをDartPadのエディタに入力し、「Run」ボタンを押してください。
void main(){
print('Hello, Dart!');
}
このプログラムは、”Hello, Dart!”というメッセージをコンソールに表示します。これがDartの基本的なプログラムの構造です。main
という関数がプログラムのエントリーポイントであり、プログラムの実行がここから始まります。
1-4. 基本的な出力方法(print文)
次に、変数とデータ型について学びます。Dartでは、以下のように変数を宣言します。
void main() {
String greeting = 'Hello, Dart!';
int year = 2024;
double pi = 3.14;
bool isDartFun = true;
print(greeting);
print('Year: $year');
print('Pi: $pi');
print('Is Dart fun? $isDartFun');
}
このプログラムでは、文字列、整数、小数、ブール値の変数を宣言し、それぞれに値を代入しています。print
関数を使ってこれらの変数の値をコンソールに表示しています。
このようにして、Dartの基本的な構文を学びながら、実際に手を動かしてコードを書いていきましょう。
↓次回内容:
1. 変数とは
変数は、データを保存するための名前付きの記憶場所です。Dartでは、変数を宣言してデータを格納することで、後でそのデータを利用することができます。
変数の宣言
変数を宣言するには、データ型を指定して変数名をつけます。Dartでは、以下のようにして変数を宣言します。https://flutter.saloon.jp/dart-02/