アロー関数、匿名関数の違いについて、以下の通り、再度の確認です。
アロー関数
アロー関数は、=> 記号を使って関数の本体を簡潔に表現します。
この形式は、関数の本体が単一の式である場合に特に役立ちます。
アロー関数は、返す値が明確な場合に使用され、{} ブロックを省略することができます。
(形式)アロー関数:
(引数リスト) => 式;
(例)アロー関数:
int add(int a, int b) => a + b;
この例では、add 関数は二つの整数 a と b を受け取り、その和を返します。
匿名関数
匿名関数(またはラムダ式)は、名前を持たない関数です。
これは一時的な処理やイベントハンドラ内で頻繁に使用されます。
匿名関数はパラメータとして他の関数に渡すことができ、複数のステートメントを含むことができます。
(形式)匿名関数:
(引数リスト) {
// 処理
return 値; // 返り値がある場合
};
(例)匿名関数:
var list = ['apple', 'banana', 'cherry'];
list.forEach((item) {
print(item);
});
この例では、list の各要素に対してループを行い、その要素をコンソールに出力します。forEach メソッドには匿名関数が渡されています。
匿名関数とアロー関数の使い分け
アロー関数は、式を一つだけ含む非常にシンプルな処理に適しています。コードが非常に簡潔になり、何をする関数か一目で理解できる利点があります。
匿名関数は、複数の処理を必要とする場合や、条件分岐、ループ処理が含まれる場合に適しています。複数の命令が必要な場合には、アロー関数よりも柔軟に対応できます。