VIEWについて詳しい方は読み飛ばして下さいね。
事前に用意した基本テーブルを基に、適時SQL等でデータ操作するわけですが、しばしば頻繁に必要になる条件文が発生しますよね。もう1つ空テーブルを用意しといて作成時に挿入したり削除したりする手もありますが、たいていの場合は、ビューというものを使います。
Oracleや多くのRDBMSでは利用可能なビューですが、SQLite3で使用できます。
ビューはデータベース内の一つまたは複数のテーブルから選択されたデータの読み取り専用のスナップショットを提供する仮想テーブルです。
ビューを使うことで、複雑なクエリを簡略化し、必要なデータのみを取り出して見やすく整理することができます。ビューはデータ自体を格納しませんが、ビューを通じてクエリを行うと、元のテーブルからデータが動的に取得されます。
以下、SQLiteでのビューの使い方です。
1.SQLiteでのビューを作成する基本構文
SQLiteでビューを作成する基本的な構文は以下の通りです。
CREATE VIEW view_name AS
SELECT column1, column2, ...
FROM table_name
WHERE condition;
2.ビューの使用例
(1) ビューを作成する
例えば、あるテーブルemployees
から特定のカラムのデータだけを取り出すビューを作成する場合、以下のようなSQLコマンドを実行します。
CREATE VIEW simple_employee_view AS
SELECT id, name, position
FROM employees
WHERE department = 'Engineering';
このビュー simple_employee_view テーブルからエンジニアリング部門に属する従業員の id、name、position のみを含んでいます。
後でこのビューをクエリするときは、テーブル名の代わりにビュー名を使用します。
(2) ビューを活用する
作成したビューをクエリするには、通常のテーブルと同様にSELECT文を使用します。
SELECT * FROM simple_employee_view;
このクエリはビューに定義された条件に基づいて、関連するデータを返します。
SQLiteのビューはデータベース操作をより効率的かつセキュアに行うために非常に役立ちます。特にアプリケーションからのデータアクセスを制限または簡略化する際に有用です。